いったいどのデザインの靴から揃えれば良いのでしょうか。この3足があれば、どんなシーンでも大丈夫、というお薦めの組み合わせをご紹介しましょう。まず、お薦めなのは「ストレートチップ」。フォーマル度の高い靴なので正式な結婚式やパーティなどの冠婚葬祭に対応可能ですし、もちろん日常のビジネスシーンでも活用できます。そして、「プレーントウ」。基本的な日常使いの1足として重宝する靴です。カジュアルな結婚式やパーティなら対応可能です。以後は「モンクストラップ」か「Uチップ」。少しデザインを取り入れたタイプの靴です。特にモンクストラップなら前述の2足とはイメージが違いますので、コーディネートに幅が出ますね。また、この2足の場合、ノーネクタイのビジネスカジュアルにも適しています。どちらかお好きなデザインをお揃えになると良いでしょう。
鏡に向かって、いろいろな角度に被ってみる。ああでもない、こうでもないとやっていると自分に似合う被り方というものがつかめる、つかめるに違いない。デパートで帽子を被る、店員さんが見ている、通りすがりの人も見る、一緒に行った友人も当然見る。その自意識過剰が態度を落ち着かせない。頭にチョコナンと置いただけで、「わっ、いやだ、似合わない」となるのである。そんな場所(公衆の面前)で、ああでもない、こうでもない、目深に被ってみたり、後ろに傾けたりなどはとてもできない。チョコナンと置くだけでは似合うはずがない。今、思いついたのだけど、帽子売場にもフィッティングルームが必要だと思う。というわけで、これという帽子を買って、それから充分に試してみる。それが帽子に近付くコツかと思われます。
当初は低い地位にあったラウンジ・スーツは、二度の世界大戦を経て、着る人の階級や職業を問わず、あらゆる用途に活躍するフォーマルな男性服として昇格していき、洗練を重ねていく。一方、モーニング・コートに黒とグレーの縦縞のズボン(コールーズボン)というモーニングの盛装は、結婚式など日中の祝祭行事のために保存された衣服にすぎなくなってしまった。祝祭の衣装としては、その後、グレーのモーニング三点セット(グレーのトップーハットを含めると四点セット)なるものも生まれている。これは現代でもアスコット競馬場などで見かけられる(ショージーキューカー監督の『マイーフェアーレディ』(一九六四年)のなかでは衣装を担当したセシルービートンによる、アスコット競馬での華麗なグレー・モーニングが堪能できる)。あとは、結婚式の花婿衣装として着られている程度。モーニングの前に正礼装であったプロッタ・コートにいたっては完全に姿を消し、現在のダブルの背広の上着にその血脈が受け継がれている(日本でも昭和三十年頃フロックに代わる礼装となったのは、ターク・スーツと称する黒いダブルの背広であった)。そういう観点でみれば、現在のシングルの上着はモーニング・コートの直接の子孫である。シングルの前裾をカーブさせ、上着の一番下のボタンをはずして着用するという「きまり」は、前裾をゆるやかに切り落としたモーニング・コートに敬意を表した名残であると解釈できる。