ビル・工場などの専門工事で、電気工事とともに大きな比重を占めるのが空調・衛生の設備工事である。とくに空調工事は、ビルの暖冷房、工場の空気、温度調節など環境整備、コンピュータなどの精密工事における必要性から、その重要度を高めている。空調工事は、ビルなどの一般空調と、工場などの産業空調に分けられる。これらの工事額は、総工事額のおおむね一五〜二〇%である。この工事高に占める比率は、昭和三十年代前半は一〇%以下だったが、四十年代に入ると上昇し始め工事量も増加していった。
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加えて、これらの工事の重要性の高まりから、ビル工事においても大手建設の下請ではなく、直接発注を受ける分離受注のケースが増大したことも成長力を高めた。とくに、大手の専門業者は分離受注を積極的に進めた。工事業者もこのような好環境に支えられ急速に増加し、五十七年三月末で日本空調衛生工事協会の加盟会社だけでも三二五社あり、未加盟業者を入れると一万二、〇〇〇社前後に達する。大手建設会社もこの業界の成長力に注目し、この部門を積極的に拡大し、技術開発も活発化させている。